インドにはRickshawとかいう謎の乗り物がある。というか東南アジアには割とこれがある地域が多いんだろう。イギリス人の発音はリックショーってそんな感じだった。
それがこれだ。

rickshaw

これはAuto Rickshaw(オート・リックショー)というらしい。
Cycle Rickshaw(サイクル・リックショー)もあるらしい。

日本にいた頃にイギリス人の友人に「Rickshawなんて乗り物は日本で見たことないからなあ。」って言ったら、「それはおかしい」って言われた。

いやだってみなさんも上の写真のような乗り物は見たことないですよね?

「なるは鎌倉に行った話を前にしてたよね。鎌倉は行ったことないけど、きっと鎌倉にはあるはずだ。あとは京都とか浅草とかにもあるんじゃないかな。」

はて?
鎌倉にこんな乗り物が?
京都にも??
浅草にも???

さっぱりわからないぜ!

「Rickshawって言葉はもともと日本から来ているんだよ。えーと……日本語の発音は『リキシャ』?合ってるかい?」

おおおおおおおおおお!!!!!
そういうことか!
だからオートリックショーとサイクルリックショーがあるのな!!
もとは人力だしな!

というイギリス人から海外に残る日本の文化を教えてもらう目からウロコな体験をしてインドに来ました。

さて、インドに来てからのRickshawの印象をちょっと書きます。
インドでは『リキシャ』で通じます。むしろリックショー的な英語圏の人たちに合わせた言い方はちょっと通じにくいです。
もっと言うと『オート』って言う方がくっきり通じます。
タクシーを呼び止めるときに「タクシー!」って言うようにリキシャを止める場合は「オート!」です。

ドアがないので風が入ってきてすこしたのしいです。
もちろんはじめて乗るときの最初1分くらいだけです。
外の空気は汚いですし、大通りに出ると廃棄ガスをもろに吸って喉を壊します。(実体験)
そしてだいたい席が外れます。
椅子の前半分に腰をかけるとガコンッ!ってなります。

あとはだいたいドライバーが道を知りません。
そのため目的地を言ってから知らないからと拒否される場合も多々あります。
単純にそこに行きたくないから断る場合も多いです。

あとはだいたいドライバーが英語を話せません。
目的地を英語読みしても通じないことは多いです。
次の交差点で左に曲がってほしい場合は"Turn left at next corner."なんて言ってはいけません。
そんな長い文章理解できないからです。
音ゲーのごとくタイミングよく"Left!"と言いましょう。
余計な言葉は言ってはいけません。
そしてあらかじめ言っておいても忘れられて直進するのでタイミングよく言うしか方法はないのです。

カンタンな英語をわかっているドライバーでも現地語と発音が混じっているので、"Left"を英語の発音で言っても通じない場合があります。
バンガロール(カルナタカ州)の現地語のカンナダ語は、ハアーとかホオーみたいなため息に似た音をよく使うため、それがまじります。
「レフトホァ」
と言えば通じます。
ただし、カルナタカ州限定だと思われます。
日に日にこれが上達するのを実感する度に、明らかに人生を無駄に消費しているという実感があるので帰国したくなります。

そして何よりリキシャドライバーはボッタクリます。
家から会社まで最低料金でいけるのですが、それが25ルピー(50円)のところを平気で100ルピー(200円)とか言ってきます。
日本円にすると大したことのないような額に思えますが、あくまでルピーのお話ですので。
まず単純に海外の人間だからという理由でボッタクリしてくるやつは許しがたい。
それに10ルピー(20円)増やしてくれとかならわかりますが、4倍とかなめてます。
日本でもあなた初乗り運賃で済みますよってところを今日は道が混んでたからと言って4倍請求されたら理不尽でしょう?
構わないという方は、私が今からジョブチェンしてあなたの専属タクシーになりますのでお申し付けくださいませ。
さいわいなことにバンガロールのリキシャはメーターがついているので、メーターを回せ!とだけ言えばこと足りるようになりました。
拒否されたらボッタクリしますのサインだとするようにしました。
メーターがない地域がたくさんあるということに気付いたのは旅行するようになってからです。
むしろ最初がメーターのあるバンガロールだったので、正常なリキシャ金銭感覚が身につきました。

メーターの存在は安心できます。

metre

ちょっとした内装や外装をしているものから完全な魔改造をしているものあったり。

customed

ちなみにTumTumともいうらしい。残念ながらツムツムではなくトゥムトゥムなのでこればかりはツムツムでは通じないと思われる。

なんでこれをいま書いたかというと、これが日常的な乗り物過ぎて、リキシャについて書かないととてもじゃないがインドでの旅行の話を理解してもらえないなと思ったからです。
閑話休題みたいな感じですかね。北インドブログは次またきちんと更新します。失踪ではございません。